ナースにおすすめの資格をご紹介。キャリアアップのための看護の専門資格から、福祉や癒しの世界へ飛び込む資格など、さまざまな種類があります。新しい目標が見つかるかも!
今回は「思春期保健相談士」です。

思春期保健相談士とは、どんな資格?

子どもから大人への過度期である思春期は、体の急激な変化に戸惑い、精神的にも不安定になりやすい時期です。また、自分なりの価値観や考え方を確立していく一方、周囲との人間関係や社会環境などの影響を受けやすく、さまざまな問題に悩み苦しむことも少なくありません。
思春期保健相談士とは、そのような思春期の子どもたちをサポートするカウンセラーのこと。日本家族計画協会が認定し、認定者は8,720人(平成29年1月時点)。
カウンセラーになるのではなく、医師、保健師、看護師、養護教諭、看護職員、少年補導員などが、思春期保健や性教育などの活動を行っていくために、専門知識とカウンセリングスキルを学ぶ認定資格です。

どんな人に向いている?

思春期保健の大きな目的の一つは、子どもたちや若者に、生と性の大切さを教え、伝えていくことだと言われています。
人工妊娠中絶、性感染症、デートDV、薬物、ネットいじめ、SNSトラブル、LGBT(性的少数者)・・・。思春期の子どもや若者を取り巻く状況を理解したうえで、それぞれの悩みを受け止めながら自尊感を育み、自他ともにいのちを大切にするよう導ける人に向いています。

どんな場所で活かせる?

思春期保健相談士に認定された人は、全国の行政、保健、医療、福祉、教育、司法機関など、いろいろな分野で活躍しています。思春期保健の活動や社会貢献を行いたい人におすすめの資格です。
医療機関では、小児科、婦人科、精神科、思春期外来など、思春期の子どもたちの気持ちや接し方を分かっているナースへの期待が高くなっています。

どうしたら資格がとれる?

思春期保健相談士の資格を得るには、日本家族計画協会が主催する「思春期保健セミナー」を受講する必要があります。
受講対象者は、保健師、助産師、看護師、養護教諭、看護教員、教諭、医師、児童相談員等の資格を持つ者、または思春期保健相談士となっています(これ以外の方は、日本家族計画協会にお問い合わせください)。
セミナーは、コースⅠ~Ⅲまで。Ⅰから順に受講し、全コースを修了すると、思春期保健相談士として認定されます。

資格取得のための教育や講習の内容・期間

日本家族計画協会の「思春期保健セミナー」は、毎年1度、秋から翌年1月にかけて行われます。
コースⅠ(総論編)・コースⅡ(各論編)・コースⅢ(実践編)、それぞれ3日間ずつ開催。全コースの費用は、約12万円です。

今年度のコースⅠのプログラムは、思春期のリプロ・ヘルス総論、思春期のヘルスプロモーション、思春期の心理、思春期の問題行動、思春期と家庭・社会など。
各コースのプログラム内容や会場などは、日本家族計画協会のホームページで随時確認してください。

なお、資格は更新制で、2年ごとに更新セミナーの受講が必要です。

*ほかにもスキルアップのための資格をご紹介 → 健康・癒し・セラピー系の資格

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