ナースにおすすめの資格をご紹介。キャリアアップのための看護の専門資格から、福祉や癒しの世界へ飛び込む資格など、さまざまな種類があります。新しい目標が見つかるかも!
今回は「グリーフケアカウンセラー」です。

グリーフケアカウンセラーとは、どんな資格?

「グリーフ(GRIEF)」とは、英語で「悲嘆」の意。グリーフケアカウンセラーとは、死別によって大切な家族や愛する人を失い、深い悲しみと混乱、喪失感を抱える人に寄り添い、心のケアを行うカウンセラーのことです。
医療機関や福祉施設などで働く人は、職業上、遺族と接する機会が少なくありません。日々の仕事のなかで、遺族の悲しみを癒やすグリーフケアの必要性を感じている看護師にとっては注目の資格です。とくにターミナルケア(終末期医療、終末期看護)や緩和ケアの現場ではグリーフケアの必要性が認識されつつあります。

グリーフケアカウンセラーの公的資格はなく、グリーフ・カウンセリング・センター(GCC)、日本グリーフケア協会、日本電話カウンセリング協会など、各協会や民間スクールなどが養成講座を開催し、それぞれ資格認定を行っています。

どんな人に向いている?

カウンセリングの基本は、相談者の話を傾聴し、相手をありのままに受け止めることだと言われています。人の心情を尊重し、気持ちを察してあげられる人に向いています。
グリーフケアカウンセラーは、大切な人を亡くした悲しみから立ち直れない人に寄り添い、支える相談員です。とてもデリケートな心の問題と向き合うため、人をふんわりと包み込むような、温かくやさしい人柄の人が適しているでしょう。

どんな場所で活かせる?

グリーフケアカウンセラーの資格取得者の多くは、医師、看護師、ケアマネジャー、社会福祉士、カウンセラー、葬儀関係者や宗教家など。独立開業する人はまだ少なく、グリーフケアの専門知識を職務に生かすのが目的のようです。
グリーフケアカウンセラーとして専門で仕事をする場合、主な就職先は、病院や診療所の心療内科、心理クリニックなどです。

どうしたら資格がとれる?

統一した資格はありません。各協会や民間スクールなどで開催している養成講座を受講すれば、グリーフケアカウンセラーの認定資格が取得できます。

資格取得のための教育や講習の内容・期間

グリーフケアカウンセラー養成講座の講習期間、内容、費用は、認定協会によってさまざまです。

●GCC/グリーフ・カウンセラー養成講座
基礎編、上級編、トレーニング・コースの3コースがあり、全課程を修了者するとグリーフ・カウンセラーの資格を取得できます。受講料は合計で56万円(計37回)ほどです。

●日本グリーフケア協会/グリーフケア・アドバイザー認定講座
2級(初級)、1級(中級)、特級(上級)の3級があります。受講料は級によって違います。講習期間は2級が1日間、1級と特級は2日間です。

●日本電話カウンセリング協会/グリーフケア専門カウンセラー養成講座
受講料は4万円弱です。(全3回6時間)

*ほかにもスキルアップのための資格をご紹介 → 健康・癒し・セラピー系の資格

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