訪問看護ステーションと利用者数

訪問看護ステーションの就業看護職員数と総看護職員数の推移

訪問看護ステーションの就業看護職員数(常勤換算)と総看護職員の推移2018

訪問看護ステーションの従業員数は約46,000人。職種別では看護師が最も多く、約3,3000人。続いて、准看護師約3,500人、理学療法士約6,600人、作業療法士約3,000人。いずれの職種も年々増加しています。全従事者に占める看護職員の割合は73%ですが、平成13年は91%でしたから、やや低下傾向にあるようです。1事業所あたりの従事者は6.5人で、そのうち看護職員は4.8人となっています。また、気になる求人倍率は、3.69倍(日本看護協会2016年度調査)。病院や介護施設などの施設中最も高く、前年の2.22倍から大きく増加しています。

訪問看護師男女比・年齢階級別割合

訪問看護師男女比・年齢階級割合2018

就業場所別に年齢の割合をみると、30歳未満は圧倒的に病院勤務が多く、30代、40代になるに従い、診療所、訪問看護ステーション、介護老人保健施設等での割合が増えていっています。訪問看護に携わる職員は大ベテランのイメージが強いかもしれませんが、20代から60代以上まで、どの年代も増加していることも特長です。また、男女比は女性67%、男性33%。看護師の総数から女性が多いことを考えると、男性が約3割というのは決して少なくはなく、むしろ訪問看護に男性の進出が進んでいることがわかります。

訪問看護職としての通算経験年数

訪問看護職としての通算経験年数2018

訪問看護職としての通算経験年数は、10~19年が42%で最も割合が高く、以下、6~9年(20.2%)、3~5年(18.5%)と続き、平均通算経験年数は約9年となっています。1事業所あたりの平均就業年数はわかりませんが、訪問看護で長くキャリアを重ねていく人が多いことは注目に値するでしょう。日本看護協会の調査によると、病院を希望している求職者は就職の際に「給与」を最も重視し、次いで「勤務時間」「看護内容」の順。一方、訪問看護ステーションを希望している求職者は、「勤務時間」に次いで「看護内容」を重視する割合が高く、また、「キャリアアップ支援」を重視する傾向も他施設より高いようです。

訪問看護職になる前の直近の仕事

都道府県別訪問看護ステーション数推移

年齢・訪問看護職になる前の直近の仕事2018

訪問看護職になる前の勤務先は病院・診療所が圧倒的に多く、約7割。年齢を見ると、40~49歳が最も多く、病院・診療所で長年働いたのち、訪問看護ステーションに転職するケースが一般的です。ちなみに、前職を退職したり、現在の職場を退職したいと考えている理由として、結婚、転居、妊娠・出産・子育てがあり、さらに50代を過ぎると家族の介護や自分の健康などが多くなります。一般的な病棟勤務と比べ、訪問看護は勤務時間や夜勤の負担が少ないこともあり、ライフスタイルに合わせた働きかたができる就業先としても選ばれているようです。

訪問看護師の給与水準

求人施設が提示する総給与額(下限値、上限値)(施設種類別)(看護師)2018

常勤かつ非管理職の看護師の求人に対し、求人施設が提示する給与(各種手当を含めた総支給額)の平均は、下限値では病院(床以上)が最も高く258,483円、介護老人福祉施設(特養)が最も低く214,021円。一方、上限値では訪問看護ステーションが最も高く331,098円、在宅介護支援センターが最も低く256,335円となっています。また、介護老人福祉施設と、その他介護支援事業所を除き、他の施設は下限値、上限値ともに前年より高くなっています。

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