基本的に夜勤と残業がなく、小さなお子さんを育児中のナースも働きやすい健診・検診センター。それだけに転職希望者が多く、狭き門の一つとなっています。

ここでは、健診・検診センターで働く看護師の仕事内容、1日の流れ、平均給与、向いているタイプなどをご紹介します。

健診・検診センターで働く看護師の仕事・業務内容

健診とは、健康診断あるいは健康診査のこと。健康状態を知り、生活習慣病の予防や隠れた病気を発見するのが目的で、自治体や会社などでで実施している健康診断が一般的です。
一方、検診は、胃がん検診や大腸がん検診など、特定の病気を早期に発見し、治療することが目的です。ただ、健診センターでもがん検診などを行っているのが一般的で、看護師の募集について明確な線引きはないようです。

健診・検診センターでの看護師の仕事は、事前の問診に始まり、身長・体重・視力・聴力・血圧・肺活量測定、採血、尿検査、心電図、検査の補助、内科・婦人科診察補助、健診・検診結果のチェックや精密検査の予約や手配など。施設によっては、宿泊を伴う出張健診や検診車での巡回検診、内視鏡検査における医師の補助と患者の介助も加わります。

健診・検診センターで働く看護師の1日のスケジュール(例)

■07:45 出勤
その日の受診者数や健診・検診内容を確認し、測定や検査の準備をします。
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■08:00 健診・検診業務
尿・血液検査、視力測定、心電図などの検査を行います。
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■12:00 昼食
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■13:00 動脈硬化検査
申し込み予約をされた方に動脈硬化検査(血圧脈波検査)を行い、血管の硬さや詰まりがないか調べます。
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■15:00 事務作業
書類作成やデータ入力などの事務作業を行います。
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■17:00 退勤

健診・検診センターで働く看護師の平均年収

健診・検診センターで働く看護師の平均年収
健診・検診センターでは基本的に夜勤と残業がないため、平均年収は360万円程度。看護師全体の平均年収約480万円と比べ、どうしても低くなります。しかし、給与水準は下がっても、勤務時間の安定性を優先したい人にとっては魅力的な職場です。

また、一口に健診・検診センターといっても、職場は多彩です。病院併設や企業内の健診センター、自治体が運営する保健センター、人間ドック専門施設、がんセンター、MRI・CT装置による画像診断専門クリニックなど。それぞれの職場によって給与は変わるため、年収は300~450万円ほどと、かなり幅があると思ってよいでしょう。

健診・検診センターで働く看護師 メリット・デメリット

健診・検診センターに勤務するメリットは、夜勤がなく、残業もほぼないことです。
基本的には8:00~17:00までの日勤のみ。休みも土日祝日、年末年始、GW、お盆休みなどカレンダー通りにとれ、プライベートを充実させることも可能です。

また、健診・検診センターに来る人は基本的に健康な人が中心です。病院やクリニックで疾病をもつ患者と接しているときよりもプレッシャーやストレスが少なく、精神的にラクに働けるようです。
その半面、受診者との関わりは薄くなり、ルーティンワークが多くなります。日々、決まった測定と検査をこなしていくことに物足りなさを感じることもあるかもしれません。

健診・検診センターで働く看護師のスキル・資格

健診・検診センターで働くために必要なスキルや資格はとくにありません。ただ、採血を毎日数多く行うため、採血が苦手だと入職後に苦戦することも。病院やクリニックでの経験があり、採血を含む基本的な看護技術を身につけていることが必須条件です。

臨床スキルがそれほど多く求められないため、看護師としてスキルアップを目指す職場には向かないかもしれません。しかし、受診される方が安心して健診、検診を受けられるかどうかは看護師次第とも言われています。多くの人の健康生活をサポートするという意識をもって仕事に取り組むことで、自分自身も成長できるでしょう。

健診・検診センターで働く看護師が向いているタイプ

健診・検診センターで働く看護師が向いているタイプ
1日に何十人、多いときは何百人もの人に対応するため、テキパキと動けることが基本。スピード感に加え、ミスをしない正確さも求められます。
健診・検診センターの仕事は一見、単調なルーティンワークのように思われがちですが、臨床現場と同様、緊張感をもってミスなく仕事ができる人に向いています。

また、健診・検診センターはサービス業であるとも言われ、センターによっては受診者に対する接遇が求められています。
触れ合う時間が少なく、会う回数も年に1度か2度、あるいは2度と会わない人だからこそ対応が印象に残り、感謝されたり、逆にクレームになることも。短い時間の中でコミュニケーションをとり、気持ちよく健診・検診を受けていただけるよう丁寧に対応できる人に最適でしょう。