これまでとは違う環境で働いてみたい、いろいろな病院で働いてみたい、プライベートも充実させながら働きたい!そんな働き方を実現できるかもしれないのが、応援ナースとトラベルナースと呼ばれるシステム。短期間で高収入GETも可能など、たくさんのメリットもあります。 転職を考えているならまずご一読を!

応援ナースとは?トラベルナースとは?

看護師の新しい働き方として注目を集めているのが、応援ナース、あるいはトラベルナースと呼ばれているものです。どちらも内容は同じです。

<特徴>
◆看護師不足の病院に“応援”に行く
◆契約期間は6カ月。契約更新も可能
◆勤務先は都市圏、北海道、離島、沖縄エリアから選ぶ

看護師不足の病院や施設に赴任し、期間限定で働くというスタイルで、期間は原則6カ月です。6カ月の契約期間終了後、勤務先の同意を得られれば、そのまま契約を更新して働き続けたり、正職員に切り替えて勤務を続けることもできることが特徴です。

また、東京をはじめとする全国の都市圏のほか、北海道、離島、沖縄などのエリアでに行くのも特徴。人手不足の地域や病院と、離島や沖縄、北海道で働きたい人の両方のニーズをマッチさせたシステムと言えるでしょう。海が好きな人なら、沖縄や離島で働きながらプライベートタイムを充実させるという夢を叶えることもできるかもしれませんね。

応援ナース、トラベルナースのメリットとデメリット

メリット
1. 好きなエリア、好きな勤務地を選んで働くことができる
2. 期間限定なので、自由な働き方につながる
3. 高収入
4. 引っ越し・赴任費用支給+部屋探しが不要

なんといっても、都市圏だけでなく、北海道や沖縄、離島と、働いてみたい場所から勤務先を選んでいける点が応援ナースならではの魅力です。「沖縄の海が好き」「離島の医療に貢献したい」「都会の医療機関がいい」など、それぞれの理由や目的で選ぶことができます。
期間限定なので、その土地に自分が合うかどうか“お試し”してみることも可能。気に入れば、契約期間終了後、常勤看護師になるという選択肢もあります。あるいは応援ナースとして半年間高収入で働いて、しばらく長期の休みをとって、また働いて…。なんていう自由な働き方もできちゃうのが、応援ナースのメリットです。
おまけに、引っ越し代や赴任費用が支給されるうえ、家具・家電付きの住居も用意されるのも、チャレンジしやすい要因となっています。

デメリット
1. 勤務先は多忙な病院
2. キャリアアップには不向き
3. 有給休暇が取れない

応援ナースの特徴からいっても当然なのですが、勤務先は看護師不足などで多忙な状況の病院になります。しかも即戦力が求められ、いきなり大忙しとなる可能性も。リゾートに遊び半分の気持ちで行くと、大変なことになります。しっかり責任を持って自分の役割を果たす覚悟を持って行きましょう。
期間限定の契約ということでのデメリットもあります。たとえば、継続的にキャリアを積んでいきたいと考える人には向かない働き方だということ。また、6カ月という短期雇用のため、有給休暇が取れない点もデメリットとしてあらかじめ留意しておくべきでしょう。

応援ナース、トラベルナースの給料事情

実際のところ給料はいくらくらいでしょうか?

うれしい高収入!でも、ボーナスはなし

応援ナースは、高収入であることも人気の秘密。時間外など各種手当を含んだ月収が50万円を超えるケースもあるようです。看護師一般の月収は34万円ほどなので、それと比べるとずいぶん高額! 高給の理由は、看護師不足の地域や医療機関が働き手として応援ナースを募るという背景があるからでしょう。

ただ、以下のように、給料はエリアによって少し差があります。もちろん個々の求人によって異なりますが、応募先エリアを絞る際の参考にしてください。

・都市圏勤務/45万円~50万円(平均給料/各種手当を含む)
・北海道勤務/45万円~50万円(平均給料/各種手当を含む)
・沖縄勤務/30万円~35万円(平均給料/各種手当を含む)
・離島勤務/33万円~40万円(平均給料/各種手当を含む)

さらに注意点もあります。
応援ナースは、原則6カ月間の期間限定勤務。そのため夏のボーナス、冬のボーナスは支給されません。周りがボーナスの話で盛り上がる季節は少し淋しいですね。また、月収としてはこれまでより金額がUPするものの、ボーナスが支給されない分、年収ベースでみたらそれほど増えなかった…ということもあります。「年収ベース」でも検討してみるといいでしょう。

誰でもできるの?資格は必要?

応援ナースとして働くことに必要な資格は、とくにありません。しかし、看護師不足の穴を埋め、即戦力としての活躍を期待されるわけですから、それができる看護スキルと看護師経験は必要です。目安として、3年以上の臨床経験があれば大丈夫。また沖縄や離島は、おおむね1年以上の臨床経験があれば応募可能です。

ある程度の臨床経験は必要ですが、そこに固執しないことも大事。経験者が求められているといっても、その経験ややり方をごり押しするのは違います。先方の職場のやり方に素早く柔軟に適応するために、知識や技術が必要ということです。せっかく応援ナースに挑戦するならば、これまでの経験以上のものを学び取っていこう、新たな知識を吸収しようというプラス志向で臨んでください。

なお、看護師経験が浅く、自分の臨床経験で応募して大丈夫だろうかと心配のときは、転職エージェントなどのアドバイザーに相談してみるのもよいでしょう。あなたの経歴に見合う勤務先を紹介してくれます。

応援ナース、トラベルナースに向いているタイプとは?

1. チャレンジ精神が旺盛な人
2. 相手の懐に飛び込んでいくのが得意な人
3. 明るくて人なつっこい性格の人
4. 応募する目的がはっきりしている人

第一に、チャレンジ精神が旺盛な人。知らない土地や新しい環境に臆せず踏み出し、これまでとの違いを楽しめる人でなければ、この仕事は務まりません。

また、相手の懐に飛び込んでいく積極性のある人や、人間関係を作っていくのが得意な人に向いているでしょう。派遣先の病院では、新人看護師を迎えるように手取り足取り教えたり、説明したりする余裕はありません。まわりの看護師とも最初は少し距離があるように感じることもあります。でも、そこで声をかけてもらうのを待っているようではダメ。こちらから積極的に距離を詰め、わからないことがあればどんどん聞いていくことが必要です。明るくて人なつっこい性格の人なら、すぐに新しい職場に馴染むことができるでしょう。

「短期間でお金を稼ぎたい」「沖縄で働きたい」など、応募した目的や理由がはっきりしている人も向いています。目的がはっきりしていれば、ブレることなく仕事に向き合うこともできるでしょう。

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