毎回、現役の看護師のリアルなお悩みや、役立つ豆知識をお伝えしていくこのコーナー。
今回のテーマは「ナースのゴールデンウィークの過ごし方」です。

もうすぐゴールデンウィークがはじまりますね。今年のゴールデンウィークは、カレンダー通りの休みに2日有給をプラスすれば、なんと10連休! でも、看護師はなかなか休めないというイメージがあります。実際のところ、みなさんのお休み事情はどうなっているのでしょうか?

大学病院に勤務している看護師 A子さん(30代・子どもあり)の場合

「私の勤務している病院は、年末年始とゴールデンウィークはお休みなんです。夏はお盆休みに関係なく診察しているせいか『夏休みはないの?』と患者さんに聞かれますが、きちんと交代で休暇はとっています。

今年のゴールデンウィークは、飛び石連休になっているので、遠くにはいかず、家でのんびり過ごそうと思っています。どこへ行くにもゴールデンウィークは料金が高くなっていますしね。看護師は、会社員などほかの方が働いている平日にお休みを取れる特権もありますしね。

また、病院や医局によって違いはありますが、実は1年のうちで1週間から2週間ほど休暇もとれるんです。ただし、その休暇を7月~9月の期間に限定している病院もあるようですが。さすがに、2週間連続で休むことはできないので、私は小学生の子どもの学校行事の参加で使い、残りは子どもが病気になった時の「いざというとき」に残しています。

休暇の人がいても、仕事は通常通りで、残った人が頑張ってやっています(笑)。ただ、麻酔学会で麻酔科医の先生が不在のときは、手術件数を減らさざるをえないので、いつもより仕事はスローペースになるんです。この時は、定時で帰宅できる確率も高くなり、自宅でのんびり過ごしたりと、年に一度のちょっとした楽しみになっているんですよ。」

勤務先にもよりますが、ゴールデンウィークでもしっかりお休みがとれる病院もあるのですね。

意外なゴールデンウィークを過ごすB子さん(30代・独身)の場合

「今年のゴールデンウィークはアルバイトをしようと思っています。実は、昨年も短期でアルバイトをしていました。私の勤務するクリニックは、毎年、先生の学会などと重なり、施設自体がクローズになるんです。彼氏もいないし、実家も近いとなると、この連休があまりにも長くて暇で・・・(笑)。

昨年、短期派遣という形で別のクリニックへアルバイトに行ったのですが、とても重宝がられてしまい、今年は、師長直々に依頼のご連絡がありました。

ゴールデンウィーク中は先生や看護師の人数が少なく、病院がお休みになるところも多いので、急患も多くバタバタとしてしまいがち。働ける人は大歓迎らしいです。そして、何しろ副収入が入ってくるということが私には魅力です。

また、いつもの勤務先とは違う環境に置かれることで、自身の業務を俯瞰してみたりと、逆に勉強にもなっているんです。また、来年も声をかけてもらえるよう、今年のゴールデンウィークもお仕事がんばります!」

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お休みのゴールデンウィーク中も別の施設で働いて過ごす・・・こんな過ごしかたもあるんですね。とはいえ、いつも忙しく働いている看護師さん。自身の健康管理はしっかりと!

休む人も、働く人も、心身の健康管理やリフレッシュをしつつ、有意義なゴールデンウィークを過ごしてほしいですね。