毎回、現役の看護師のリアルなお悩みや、役立つ豆知識をお伝えしていくこのコーナー。今回のテーマは「夜勤の心構え」です。
ナースになれば一度は経験する夜勤。その心構えをベテラン看護師Aさんに聞きました。
目次
その1:.寝だめしても無駄?!
「夜勤前はたっぷり睡眠をとって出勤する!という人は多いと思います。私も若い頃はいつもよりたくさん寝てから出勤していたものです。でも、どんなに長く寝ていても、明け方にはやっぱり眠くなっちゃうんですよね。
人間にはからだのサイクルがあるので、サイクルを壊さないことが大事。前日も普段通りの睡眠で十分だと思います。」
その2:夜勤で食べるスナックやお菓子は、糖質低めのものを
「スナックやお菓子は夜勤の必須アイテムですよね。ついつい時間があると口に運んでしまいます。でも、夜中に糖質の高い食べ物を摂ると、血糖値が急にあがってしまい、とても眠くなります。からだにもよくないですよね。
私のおすすめは、ナッツやドライフルーツ。美容や健康にもよいのでおすすめです。とはいえ、夜中の食べ過ぎには十分注意してくださいね。」
その3:昼間の患者さんと夜の患者さんは別人だと思え!
「昼間は穏やかな患者さんが、夜になると『家に帰りたーい!』とか『警察を呼んでくれー!』と豹変。こういうこと、実はとても多いんです。
体調が悪いことや、環境の変化、昼と夜の逆転などいろいろな要因があります。対応は難しいですが、それに寄り添い、気づいてあげることも必要です。」
その4:どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる
「ご飯も満足に食べられず、やらなければいけない仕事が一向に終わらず、そして、このタイミングで急変…。看護師だったらこんな経験、一度はありますよね。でも、朝は必ずやってきます。
日勤さんが出勤する時間帯になると、あともう少しでナースコールを取るのも終わり。達成感と小さな幸せを感じることができます。」
○ ○ ○
自称お局ナース、というAさん。夜勤になれていない新人の頃は、夜がとても長く感じたけれど、今ではあっという間に朝になるそう。それだけ仕事に集中しているのかもしれませんね。
そして、Aさんが今心がけているのは、「どんなに眠くて、忙しくてきついときも、笑顔を忘れないこと」だそうです。
また、夜勤はスタッフの人数が少ない分、不測の事態が起こった時、どう動くかも重要。業務手順などをしっかり確認し、何があっても慌てないようにする訓練をしておきたいですね。