毎回、看護や医療の最新情報を発信していくこのコーナー。
今回のテーマは「看護の日」です。

「看護の日」をご存知ですか?

看護師の皆さんならご存知だと思いますが、5月12日は「看護の日」です。近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんだもの。1965年より国際看護師協会(本部:スイス・ジュネーブ)は、この日を「国際看護師の日」に定めています。ナイチンゲールの誕生日に由来しているので「ナイチンゲールの日」とも呼ばれています。

日本でも、中島みち氏(ノンフィクション作家)の発案・呼びかけにより、日野原重明氏(医師)、橋田壽賀子氏(脚本家)、柳田邦男氏(作家)など、市民や有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動がきっかけで、旧厚生省により1990年12月に「看護の日」が制定されました。

これから迎えつつある超高齢社会を支えていくためには、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、私たち一人ひとりが分かちあうことが必要。このような心を、老若男女を問わず、だれもが育むきっかけとなるようにと願ったことが運動の始まりでした。

2016年「看護の日」のイベント

看護の日の12日を含む週の日曜日から土曜日までが「看護週間」になります。今年度は、5月8日(日曜日)から14日(土曜日)。今年のメインテーマは「看護の心をみんなの心に」です。

毎年、看護週間の期間中には、日本看護協会や厚労省が主催し「忘れられない看護エピソード」の表彰式を実施します。
今年の表彰式は5月8日(日曜日)。入賞作品の発表や最優秀賞受賞者の表彰のほか、特別審査員の内館牧子さん(脚本家)の講評や「看護の日」PR大使に任命された剛力彩芽さんが最優秀賞作品の朗読やトークショーを行います。
なんと、今年は入賞作品の中から1作品を映像化し、上映するそうです。素晴らしい作品を通じて、看護の大切さを感じていただくよい機会になりますね。
左は特別審査員の内館牧子さん、右は「看護の日」PR大使の剛力彩芽さん
左は特別審査員の内館牧子さん、右は「看護の日」PR大使の剛力彩芽さん

そのほかにも連動イベントとして、同日、渋谷区の日本看護協会ビル前で、「看護の日」オリジナルグッズを配布。毎年「看護の日」を応援してくれているハローキティとともに、イベントを盛り上げるそうです。

また、特別企画展として5月9日~6月30日まで、第6回「忘れられない看護エピソード」入賞20作品を展示します(場所:日本看護協会ビル3階 JNAプラザ 入場無料)。

各都道府県の日本看護協会でも、「1日まちの保健室」「ふれあい看護体験」「看護の出前授業」など、看護を身近に感じてたくさんの人に参加してもらえるようなオリジナルのイベントを開催する予定です。

看護週間は日本看護協会をはじめ、各都道府県の日本看護協会でもイベントが盛りだくさん。時間があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがですか?また、5月12日の「看護の日」を迎えるにあたり、自分の1年を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。