採用担当者が、履歴書・職務経歴書の中で最も重要視する項目のひとつが「志望動機」です。あなたの仕事に対する熱意や取り組み姿勢が伝わる文章を心がけましょう。
ここでは、短所を長所に置き換えた「性格別の例文」を紹介。心配性、人見知り、せっかちなど、自分にあった性格を参考にして、あなたの熱意や魅力が伝わる志望動機を作成してください。

＜注意：「貴」と「御」の使い分けについて＞
志望動機などで相手方を呼ぶ際は、敬意を示すために「貴院」、「御社」などと表現をします。履歴書等の書面に書く場合は「貴（き）」、面接等で話す時は「御（おん）」とつけるのが正しい表現です。
その際、病院の場合は「貴院」、施設の場合は「貴施設」、社会福祉法人の場合は「貴法人」、一般企業の場合は「貴社」などと使い分けます。

例文1. ＜心配性＞
心配性な性格を活かし、きめ細かなケアをしたい人のケース

→細かな観察が必要な療養型病院への転職を希望

内科外来で5年間の勤務経験があります。慎重で心配性な性格であるため、検査や点滴準備など手慣れた作業でも確認は怠りません。また、顔色や行動・会話などから患者様の些細な変化を察知することも得意です。患者様一人ひとりへのきめ細かな看護をモットーとしている貴院で、私の強みを活かしたいと思い、志望いたしました。

例文2. ＜人見知り＞
人見知りで時間をかけて信頼関係を築く人のケース

→訪問を重ねて信頼を得ていく訪問看護ステーションを希望

人見知りのため、他人とすぐに打ち解けることができない性格です。ですが、その分時間をかけて深い信頼関係を築くことができます。また、一人の患者様にじっくり向き合いたいという思いから、貴訪問看護ステーションに応募致しました。貴ステーションはリハビリにも力を入れていると聞いています。これまでの内科・整形外科での勤務経験を活かし、貴ステーションの発展に尽くしたいと思います。

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例文3. ＜せっかち＞
せっかちだが丁寧な作業も心がける人のケース

→スピーディな対応が求められる救急外来への転職を希望

看護師になったばかりの頃に、「仕事は早いが雑」と指摘を受けたことがありました。それ以来、一つひとつの作業をしっかり丁寧に行うように心掛け、今では仕事の速さと丁寧さの両方が備わったと自負しています。自信が伴った今、スピーディかつ的確な対応が求められる救急外来で活躍したいと思い、応募させて頂きました。

例文4. ＜落ち込みやすい＞
落ち込んでも失敗の原因を深く掘り下げて考える人のケース

→認知症の患者様が多い介護施設への転職を希望

現在は病棟で勤務していますが、高齢の患者様と触れ合うときにより喜びを感じます。注意されると落ち込んでしまうタイプですが、失敗した経験を深く掘り下げ、次の機会に活かすなど試行錯誤を重ねてきました。この物事を掘り下げる考え方は、認知症の患者様に接するときに役立つと考え、貴施設を志望いたしました。

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例文5. ＜スピードが遅い＞
作業スピードは遅いが、正確に仕事をする人のケース

→患者様に寄り添うゆったりとしたケアを行える療養型病院を希望

私は「ゆっくりだが正確」という仕事の評価をよく頂きます。患者様の対応についても手を抜かず、丁寧に取り組むタイプです。これまで勤務していた大学病院では、作業量が多いため、こなすのに精いっぱいという部分がありました。丁寧で誠実な対応を心がけることを方針としている療養型病院の貴院で、患者様の穏やかな療養生活を支えていきたいです。

例文6. ＜ネガティブ＞
物事を悪くとらえがちなネガティブな人のケース

→危機意識を持つことが大切なICUへの転職を希望

救急外来で6年勤務。よりスキルアップしたいという思いからICUへの勤務を志望しました。物事を悪い方へと捉えてしまう性格のため、今までも、万が一に備えた準備やケアを心がけてきました。現場では不測の事態がつきものです。常に危機意識を持ち、どのような患者様でも受け入れる貴院にて全力を尽くします。

例文7. ＜頑固＞
頑固だが、ひときわ責任感が強い人のケース

→地域の小児医療を支える小児クリニックへの転職を希望

これまで、24時間体制の小児科に勤務。夜勤が体力的にきつくなってきたときに、日勤で勤務できる貴クリニックのことを知りました。限られた時間の中でも、これと決めたことをやり抜く頑固さで、小児看護のスペシャリストを目指し、小児救急看護の資格も取得しました。持ち前の責任感の強さとこれまでの経験をもとに、貴院の発展に尽くしたいです。

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例文8. ＜気が弱い＞
気が弱いが周囲との調和を大切にする人のケース

→協調性を活かせる少人数のクリニックへの転職を希望

出産を機に内科外来を退職。自宅に近い貴クリニックで、仕事と育児を両立したいと考えています。前職の5年間は、周囲との調和を大切にしてきました。自分の意見を強く出すタイプではありませんが、意見を求められたら自らの考えをきちんと話すことができます。少人数のクリニックでは、協調性が大切であるため、調和を心がけ、貴院に貢献したいと思います。

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例文9. ＜後先を気にしない＞
思い込んだら突っ走ってしまうが、行動力がある人のケース

→介護の現場で医療を支える特別養護老人ホームへの転職を希望

母が要支援認定を受けたことから、私も介護施設で高齢者を支えたいと考えるようになりました。貴施設にはかつて友人の親族が入居していて、その評判を聞いていたことが志望の理由です。気づきがあればすぐに行動に移したい性格なので、病棟に勤務していた8年の間も、残業時間の短縮など業務改善に積極的に取り組んできました。ぜひこの行動力を介護の現場でも活かしていきたいと思います。

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例文10. ＜神経質＞
細かいことや整理整頓に気を配る人のケース

→職場の整理整頓の基礎を作れるオープニングスタッフを希望

引っ越しをきっかけに前職を退職。徒歩圏内に貴院が開院すると知り、応募致しました。乱雑なことが気になる性格のため、以前の職場ではナースステーション内の書類・備品の整理・分類を進んで実践。「欲しい資料や備品がすぐに見つかる」と同僚から好評でした。オープニングスタッフとして貴院でも整理整頓に努め、皆様の作業効率化に貢献したいと思います。

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＊以下のページで、志望動機・自己PRや、履歴書・職務経歴書の上手な書き方をご紹介しています

→「志望動機・自己PR」の書き方の基本

→履歴書の書き方　「項目別の記入方法」

→職務経歴書の書き方　「基本と準備」