志望動機は、履歴書や職務経歴書の中でも特に重要。面接でも必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
今回は、40代、50代、60代など、年代別に志望動機記入例をご紹介。自分にあてはまる文例を参考にして、あなたの魅力が伝わる志望動機を作ってください。

＜注意：「貴」と「御」の使い分けについて＞
志望動機などで相手方を呼ぶ際は、敬意を示すために「貴院」、「御社」などと表現をします。履歴書等の書面に書く場合は「貴（き）」、面接等で話す時は「御（おん）」とつけるのが正しい表現です。
その際、病院の場合は「貴院」、施設の場合は「貴施設」、社会福祉法人の場合は「貴法人」、一般企業の場合は「貴社」などと使い分けます。

例文1. ＜40代＞
高齢者看護のスペシャリストをめざしたい人のケース

→老人ホームの看護師へ転職を希望

祖母の看取りをしたのをきっかけに、高齢者看護のスペシャリストをめざしたいと考えるようになりました。貴施設は医療との連携体制が整った老人ホームとして地域の信頼を集めています。そこに魅力を感じ、志望しました。40代後半になり、お年寄りへの尊敬の念が以前より強くなっています。20代、30代の頃とは違った意識で高齢者看護に取り組めると考えています。

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例文2. ＜50代＞
専門の診療科でこれまでの知見をさらに活かしたい人のケース

→管理職として貢献できる職場への転職を希望

前職の総合病院では、精神科の看護一筋で経験を積み、長年、看護主任を務めてきました。認知症の治療に特化している貴院のことは以前から存じており、今回、貴院が管理職を募集していると知り、転職を決めた次第です。精神科認定看護師の資格も取得しており、これまでの知識や経験を活かし、管理職として貢献できると考えております。

例文3. ＜60代＞
定年で退職したが、まだ知力・体力とも自信がある人のケース

→同じ60代も活躍している病院への転職を希望

前職の病院で定年まで勤めました。退職するまでずっと夜勤を務めてきましたし、今後も夜勤を続けていける自信があります。患者様とふれあう現場での仕事が大好きで、まだまだ看護師の仕事は続けていきたいと考えています。貴クリニックはチームケアを大事にし、60代の看護師も活躍していると聞いています。ぜひその一員としてお役に立ちたいと思います。

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例文4. ＜70代＞
自分のペースで看護師の仕事を続けたい人のケース

→訪問看護の仕事への転職を希望

半年前まで長期療養型の病院で診療補助を務めておりました。70歳を機に一度引退しましたが、心身ともに健康なため、やはり働ける限り社会に貢献したいと思い仕事復帰を考えております。自分のペースに合わせて働ける登録型の訪問看護師であれば、無理をしない範囲でしっかりと働けます。高齢の方のお気持ちもよくわかりますので、丁寧な看護はもちろんですが、お話し相手としてもお役に立ちたいと思います。

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例文5. ＜40代＞
ベテランならではの専門知識と経験を活かしたい人のケース

→管理職としてのキャリアアップをめざし転職を希望

周産期母子医療センターで経験を積むなど、産婦人科の看護師としての専門性を身につけてきました。今後は管理職としての経験を積みながらキャリアアップしていきたいと考え、今回、貴院の募集に応募しました。これまで培ってきた専門知識や豊富な臨床経験を活かし、貴院ではベテランならではの力を発揮したいと思います。

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例文6. ＜50代＞
高齢の患者の気持ちがより理解できるようになった人のケース

→回復期リハビリテーション病棟への転職を希望

前職は高齢の患者様が多い内科病棟で、身体が自由に動かせない方も多くいらっしゃいました。私自身、年齢を重ねるうちに、そうした方たちの気持ちが理解できるようになり、自然と、機能回復のためのリハビリに関心を持つようになりました。ぜひ貴院の回復期リハビリテーション病棟で、患者様の気持ちに寄り添った看護をめざしたいと思います。

例文7. ＜60代＞
救急や慢性期病棟で学んだことを介護で還元したい人のケース

→病院が母体の介護施設へ転職を希望

貴施設は病院が母体ということから、退院後に入居される患者様も多く、看護の必要性が高いと聞いております。とてもやりがいがあると感じ、今回、志望しました。介護施設での看護は初めてですが、救急の経験や慢性期病棟での経験があります。介護の世界では新人になりますが、これまで学んできたことを、入居者様や他の看護師の方に少しでも還元できればと考えています。

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例文8. ＜40代＞
体力的な理由から日勤のみの職場に転職を希望する人のケース

→認定資格取得も視野に入れ、内視鏡専門クリニックへの転職を希望

夜勤のある病棟勤務は今後体力的に厳しいと感じ、日勤のみの職場へ転職を希望しています。前職でも内視鏡検査に携わる機会が多く、やりがいを感じていたことから、内視鏡専門クリニックの貴院を志望しました。貴院は検査実績数も多く、最先端の内視鏡治療を行っていらっしゃいます。ぜひその中でスキルを磨き、内視鏡検査技師の資格取得をめざしたいと考えています。

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例文9. ＜50代＞
体力や判断力に自信があり、地域医療に貢献したい人のケース

→在宅診療に力を入れる地域密着型の診療所への転職を希望

今回、貴診療所への転職を志望したのは、地域のかかりつけ医として在宅診療にも力を入れていらっしゃる点に魅力を感じたからです。長年、総合病院の内科に勤務するなかで、いつか地域医療に貢献したいと考えていました。今回はそのチャンスだと思っています。体力や経験に基づく判断力には自信があります。全力で取り組みますので、よろしくお願いいたします。

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例文10. ＜40代＞
後輩指導にも力を入れたい人のケース

→看護師のスキルアップに熱心な病院への転職を希望

引越を機に転職することになりました。貴院を志望したのは、委員会や勉強会が充実し、資格取得やスキル向上を積極的に後押しする環境だとお聞きしたからです。前職も同様の環境で、救急看護や感染管理の専門知識を身につけました。これからは後輩の指導にも力を尽くしたいと考えており、ぜひ、学んだ知識を還元しながら貴院で貢献したいと思います。

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→「志望動機・自己PR」の書き方の基本

→履歴書の書き方　「項目別の記入方法」

→職務経歴書の書き方　「基本と準備」