ナースにおすすめの資格をご紹介。キャリアアップのための看護の専門資格から、福祉や癒しの世界へ飛び込む資格など、さまざまな種類があります。新しい目標が見つかるかも!
今回は「認定心理士」です。

認定心理士とは、どんな資格?

認定心理士は、大学で心理学に関する基礎知識と技能を修得していることを、日本心理学会が認定する資格です。

近年、大学における心理学関係の学科名は学問領域の広がりにより、必ずしも「心理学」という名称が使われない場合が増えてきました。そこで、心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の基礎力を修得していることを証明するためにつくられたものです。

あくまでも心理学の基礎資格であり、心理専門職をめざす人にとっては、臨床心理士などの資格へステップアップする第一歩と考えられています。

どんな人に向いている?

心理学は、心と行動を科学的に研究する学問です。人の考えや感情、行動に興味があり、なぜそうなるのか、どのような要因が影響しているのか、突き詰めて考えたい人に適しています。

心理学の技法として、観察や調査、検査なども行います。物事の裏付けを取ったり、広くデータを集めて客観的に分析できる人に向いています。

どんな場所で活かせる?

認定心理士の資格は、大学で心理学の基本を一通り勉強したことを認定するものです。カウンセラーなどの職業に直結するものではありません。すでに仕事をもっている社会人の場合は、知識を深め、自らを高める努力目標とするのが一般的です。

心理学を学んで得る知識は、どんな仕事にも活かすことができます。ものの見方や考え方が広がり、人間関係を円滑に築くことにも役立ちます。
ナースなら、患者さんの気持ちを理解し、心理的ケアを行うことにも役立ちます。転職の際のアピールポイントにもなります。

また、臨床心理学を履修すれば、さまざまな心の悩みや苦しみを解決するカウンセリングの技法を学ぶことができます。病院や介護施設などでカウンセリング業務に就きたい目標があれば、大学卒業後に大学院に進み、臨床心理士の資格にチャレンジしていきましょう。

どうしたら資格がとれる?

試験はありません。4年制の大学を卒業後、在学期間に取得した心理学関係の単位を日本心理学会に申請し、審査に合格すれば認定されます。

*詳しくは、日本心理学会のホームページを参照

資格取得のための教育や講習の内容・期間

働きながら大学で心理学を学ぶなら、通信教育課程がおすすめです。学費は4年間で、60~120万円程度。
専門学校、短大、大学卒業者は3年次に編入できる場合があります。3年次編入なら、学費はこの約半分になります。

認定心理士の資格認定に必要な単位は、基礎科目・選択科目・その他の科目の3種類で、総計36単位以上。各科目ごとの領域は以下の通りです。

●基礎科目
心理学概論
心理学研究法
心理学実験実習

●選択科目
知覚心理学・学習心理学
生理心理学・比較心理学
教育心理学・発達心理学
臨床心理学・人格心理学
社会心理学・産業心理学

●その他の科目
心理学関連科目、卒業論文・卒業研究

*ほかにもスキルアップのための資格をご紹介 → 健康・癒し・セラピー系の資格

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