転職を決意したときに、あなたはどうやって情報を集めて転職活動を進めますか?
求人数が多く手軽に探せる転職サイト。それとも、プロとマンツーマンでさまざまなサポートを受けながら転職活動を進める転職エージェント。どちらもメリット・デメリットがありますので、その特徴や違いを理解して、自分の希望や活動の状況などに合わせて上手に使い分けをしてください。

転職サイトと転職エージェントとの違い

転職サイトは、さまざまな業界や職種の求人情報が掲載されたサイトのこと。転職希望者は、インターネットを使い、企業が掲載した求人情報から希望に合致する案件を自由に検索し、自分自身で応募します。

一方の転職エージェントは、人材紹介会社が提供するサービス。転職支援のプロによるキャリアカウンセリングをもとに、希望する職種や働き方、スキルや経験などに合わせて最適な求人が紹介されます。さらに、マンツーマンで応募提出書類の作成や面接対策などのサポートを行ってくれます。

転職エージェントが対人によるサービスなのに対し、転職サイトは片方向のインターネット経由のサービスです。どちらも無料で利用できます。
転職エージェントも転職サイトも数多くあり、看護師をはじめ、特定の職種や業界に特化した形のサービスを提供している会社もあります。その中から自分に合ったサービスを見つけることが重要です。

転職サイトと転職エージェントのそれぞれの特徴・比較

転職サイトと転職エージェント、それぞれの特徴を9つのポイントで比較しました。

転職サイト 転職エージェント
転職活動期間 転職活動期間を自分のペースで調整可能。 通常は1~3カ月程度。
転職アドバイス 自分の適性やキャリアについて各自で評価し今後のキャリアプランを検討。 今後のキャリア設計も含めキャリア全般についてのアドバイスが受けらる。
求人数 幅広い業界、職種の多様な求人が多数掲載されていて何社でも応募可能。 転職エージェントが持つ求人案件の中から、希望や適性にあった求人を厳選して紹介。非公開求人も魅力。
就業先の情報量 サイトで就業先の企業情報や業界の情報をキャッチできるが転職エージェントのような詳細情報を得るのは難しい。 転職サイトには掲載されない詳細情報を教えてもらえるのが強み。
条件交渉 面接日時の調整をはじめ、入社条件などの交渉はすべて自分で行う必要がある。 面接日時の調整条件の交渉、入社日の調整まで担当者が代行してくれる。
履歴書・面接アドバイス 直接のアドバイスはないが、転職に関するノウハウを掲載したコンテンツが多数あり、それを参考にして活動に役立てることはできる。 応募先企業の求める人物像を理解した担当者から、志望動機や自己PRの書き方、面接でのアピールの仕方についてアドバイスが受けられる。
入職決定率 自分で応募先の情報を集め情報を分析。そのうえで、職務経歴書の書き方を工夫したり、面接に臨むといった準備や心構えが必要。 応募先に合わせたきめ細かなアドバイスを受けて面接に臨むので、高い入職決定率が期待できる。
退職交渉 サイトにはさまざまな転職ノウハウが情報として掲載されているので、それを参考にして自分で退職交渉を行う。 退職交渉は各自で行うことになるが、円満退職に向けた注意点、伝え方のノウハウなどを担当者からアドバイスしてもらえる。
入職後 入職後のサポートはなし。 入社後も新しい職場に早く慣れ、活躍できるよう支援してもらえる。

転職サイトと転職エージェントのメリット・デメリット

転職サイトと転職エージェント、それぞれのメリットとデメリットを理解しておきましょう。

転職サイトのメリット

自分のペースで転職活動を行える

人のペースにながされることなく、自分のペースで転職活動を行うことができ、気軽に開始することができます。また思い立ったらすぐに活動をスタートできるのもメリットです。応募先選びから、実際の応募、面接日時の調整などを積極的にどんどん進めて短期間で終わらせることも可能です。

いろいろな求人を見ることができる

求人サイトに掲載されている求人情報のすべてを閲覧でき、その中から興味のある就業先を比較、検討し、何社でも応募できます。自分で納得して応募先を選べるというのが魅力です。

転職サイトのデメリット

自分に合った転職先、求人を見つけるのは大変

たくさんの求人情報の中から、自分に合った転職先を選ぶことは、簡単なことではありません。また、転職先を決める際に、第三者の意見がないと視野が狭くなりがちです。実は自分では気づいていない強みや適性があるかもしれません。求人サイトの適職診断などを利用してみても良いでしょう。

応募書類の作成で苦労することも

アドバイザーがつくわけではないので、応募先の選択にしても、書類の書き方や面接対策にしても、個別のアドバイスを受けることはできません。転職を成功させるためには、サイトに掲載されたお役立ちコンテンツのページなどに丁寧に目を通し、必要な情報をキャッチし、工夫するなどの努力が必要になります。

転職エージェントのメリット

職場環境・情報の深さ

転職エージェントの担当者は、業界情報をはじめ、各企業がどんな人材を希望しているのかといった内部事情にも精通しています。
通常は知り得ないリアルな情報を提供してもらえるのも大きなメリットです。

特性にあった適職求人に出会えるチャンスが多い

転職支援のプロの視点から、あなたの強みや特性を評価し、希望条件にも合う求人案件を紹介してくれるので、ミスマッチを防ぐことができます。また、各社が持っている多数の非公開の優良求人に応募できるチャンスがあります。

スケジュール調整をしてくれるから転職活動がスムーズ

応募先とのやりとりやスケジュール調整などをすべて代行してくれます。現職の仕事と掛け持ちで転職活動を行っていたり、同時に複数の企業に応募している場合なども、転職エージェントのサポートがあれば安心です。

給料や勤務条件などの交渉がしやすい

待遇面の条件交渉を代行してくれます。自分で交渉すると、切り出すタイミングや質問の仕方次第で好感度を下げてしまう恐れがありますが、転職エージェントに任せることで、安心して希望条件を出すことができます。

転職エージェントのデメリット

流されやす人は注意。自分がめざす方向性を見失う恐れも

日頃から人の意見に流されやすい人は注意が必要です。キャリアアドバイザーの意見を尊重しすぎて、流されてしまったり、自分がめざす方向性を見失う恐れがあります。

担当者との相性が良くない場合も

相性の良いキャリアアドバイザーが担当になるとは限りません。その際は、担当者の変更を申し出ることも可能なので、我慢をして時間をムダにしないことが大切です。

転職活動のペースが思い通りにいかないことも

カウンセリングなどを行うため応募までに時間がかかることも。キャリアアドバイザーと二人三脚で進めることになるので、転職活動のペースが思い通りにというわけにはいきません。そのため、現職の仕事と転職活動を両立させながら、ゆっくり時間をかけて行いたい人には向かないでしょう。

転職サイトと転職エージェントどちらを使う?選び方のポイント

マンツーマンのサポートが心強い転職エージェントと、自分で情報を探し、検討する求人サイト。自分にはどちらが向いているのか迷ったときのために、選び方のポイントを解説します。

選ぶための見極めポイント
1. 現職の退職スケジュールや家庭の事情など、自分がどの程度のペースで転職活動を進めたいか。
2. どの程度、アドバイスや支援を求めているか。
3. 選択肢が広げたいときは、転職エージェントと転職サイトを併用するという方法もあり。

ナースイメージ

転職サイトがおすすめの人

多くの求人先の情報を集め、じっくり検討したい人
応募先の絞り込みに幅を持たせ、いろいろな企業を比較したい人。あるいは、急ぐことなく、面接などを通して自分に合った転職先を徐々に見極めていきたいという人には、自分のペースで進められる求人サイトの利用が向いています。

転職エージェントがおすすめの人

転職活動をするのがはじめてという人
転職エージェントなら、応募先の選び方から、面接対策のアドバイス、入社に際しての条件交渉まで担当者が直接サポートしてくれるので、はじめての転職活動でも安心です。転職するかどうか迷っている人は、まずは転職エージェントで相談しても良いでしょう。

自分のスキルや強みがよくわからない人
転職エージェントなら、キャリアカウンセリングを通して自分のスキルや経験を整理し、客観的に評価してもらうことができます。第三者の目を通すことで、自分が気づいていなかったアピールポイントを見つけるきっかけにもなるかもしれません。

応募先を絞って効率的に転職活動したい人
転職エージェントなら、キャリアアドバイザーがあなたの条件に合致する求人を的確に紹介してくれるので、効率的に転職活動を進めたい人に向いています。

在職中で転職活動に対して自由に時間が割けない人
仕事と転職活動の兼務で負担が大きくなりますが、転職エージェントを使えば、応募の手続きやスケジュール調整、交渉ごとを代行してもらうことができます。

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