自己PRは、自分という看護師を知ってもらうために大切な項目です。先輩や同僚などから評価されたエピソードや、これまでの実績をまじえてアピールしましょう。
今回は、統率力や問題解決力など、自分の得意なことをPRできる記入例をご紹介します。自分の実績などを反映させて、オリジナルの自己PRを作ってください。


<注意:「貴」と「御」の使い分けについて>

志望動機などで相手方を呼ぶ際は、敬意を示すために「貴院」、「御社」などと表現をします。履歴書等の書面に書く場合は「貴(き)」、面接等で話す時は「御(おん)」とつけるのが正しい表現です。
その際、病院の場合は「貴院」、施設の場合は「貴施設」、社会福祉法人の場合は「貴法人」、一般企業の場合は「貴社」などと使い分けます。

例文1.<統率力>
→リーダー経験も多く、周囲から頼りにされている人のケース

昔からさまざまな場面でリーダーを任されることが多く、期待に応えるように努力を続けてきました。心がけてきたことは、自分の意見を押し通すのではなく、チームの皆の意見を聞き、取り入れていくことです。師長からは「あなたのおかげでチームがまとまっている」と言葉をかけて頂いたこともありました。貴院でも統率力を発揮していきたいと思います。

例文2.<問題解決力>
→現状を把握し、問題解決に取り組める人のケース

思いつきや感情で動かず、物事をきちんと把握して動くことができるタイプです。慢性的な残業が多かった以前の職場では、主任として師長とともに現状分析に務め、どうしたら残業を減らすことができるか解決策を考えました。その結果、スタッフ全体の残業時間を30%削減することができました。看護計画の立案・実践にも、状況を把握する力、問題点を明確にする力が役立つと思います。

例文3.<集中力>
→集中力を切らさず業務に打ち込める人のケース

手術室看護師として5年間勤務してきました。もともと集中力が高いほうなので、長時間の手術でも集中力を切らさず医師をサポートすることができました。それに、医師によって執刀するリズムが異なりますが、場数を踏むことで医師に合わせた介助ができるようにもなりました。貴院でもスムーズに手術が進むように、ベストを尽くします。

例文4.<学習力>
→セミナー参加など積極的に勉強に取り組む人のケース

循環器科の看護師になって実感したことは、学習することの大切さです。心電図を読むことに苦手意識を感じていましたが、先輩から指導を受けるほか、独学で勉強を続けました。また、さまざまなセミナーに参加するなど積極的に勉強時間を確保するようにし、循環器専門ナースの資格も取得しました。心臓の疾患はとても奥深いので、今後も積極的に勉強を続けていきます。

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例文5.<忍耐力>
→粘り強く忍耐力を活かした対応ができる人のケース

大人と比べて着替えや検査に時間がかかる小児科は、忍耐力が問われる診療科だと思います。検査を怖がり泣く小さな患者様には、人形を使って説明したり、キャラクターのものまねをして安心させたり、またさまざまな月齢、年齢の患者様によっても対応が異なります。どんな不安な気持ちを持った患者様であっても粘り強く関わることができるという長所を、貴クリニックでも役立てられるよう頑張ります。

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例文6.<想像力>
→不測の事態に備えて想像力を活かした看護ができる人のケース

脳神経外科で心がけていたことは、患者様の症状が今後どのように変わる可能性があるか、想像して動くことです。良好そうな患者様でも急変することが多々あるため、もしもに備えて些細な変化も見逃さないようにしてきました。貴院でもこれまで以上にさまざまな状況を想定し、スピーディに急変対応できるようにしたいと思います。

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例文7.<受容力>
→受け入れる気持ちを大切に患者様に向き合える人のケース

祖母の介護経験があります。体調が悪いゆえのわがままや暴言を受けることもありました。そこで学んだのは受容の気持ちです。前職の泌尿器科でも、受け入れの心を持つことで患者様が安心し、次第に落ち着くことを経験しました。透析導入前・後も患者様にはさまざまな葛藤があると思いますが、貴クリニックでもこの気持ちを大切に患者様に寄り添いたいと思います。   

例文8.<判断力>
→判断力があり、その場に応じた適切な対応ができる人のケース

慢性期病棟には、落ち着いた症状の患者様が多いのですが、急変することも多々あります。日頃から患者様とのコミュニケーションを心がけ、普段の様子と少しでも違うと感じたら、自らの判断で医師に報告していました。これまでの経験は、特別養護老人ホームでも活かせると考えています。貴施設でも、適切な判断で患者様が安心できるように力を尽くします。

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例文9.<バランス力>
→常に冷静でバランスのよい看護ができる人のケース

冷静で、バランス感覚に優れていると言われることがあります。仕事の面では、患者様の気持ちを理解しつつも、看護計画の実行や業務効率化も考慮して看護にあたってきました。ミスが発生したとしても、引きずられず気持ちを切り替え、次に何をすべきか考えられるタイプです。救急レベルの高い貴院でもこの能力を発揮して、貢献できるよう頑張ります。

例文10.<傾聴力>
→傾聴する気持ちを大切にする人のケース

患者様とコミュニケーションを取ることが好きですが、その際、目線やしぐさ、顔色、表情など、言葉以外の点にも注意するようにしています。また、、痛みなどの訴えには特にじっくりと耳を傾けることで安心していただきました。患者様の不安や辛い気持ちを知ろうとすることは、信頼感の構築にもつながると思っています。共感する気持ちや傾聴を大切に、患者様に向き合って参りたいと思います。

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*以下のページで、志望動機・自己PRや、履歴書・職務経歴書の上手な書き方をご紹介しています

→「志望動機・自己PR」の書き方の基本

→履歴書の書き方 「項目別の記入方法」

→職務経歴書の書き方 「基本と準備」

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