自己PRは、自分という看護師を知ってもらうために大切な項目です。先輩や同僚などから評価されたエピソードや、これまでの実績をまじえてアピールしましょう。
今回は、短所を長所に換える自己PRの記入例をご紹介。生意気、詮索好き、他人に厳しいなどの短所も、書き方次第で長所としてアピールできます。自分の実績に書き換えるなどのアレンジをして、オリジナルの自己PRを作ってください。

＜注意：「貴」と「御」の使い分けについて＞
志望動機などで相手方を呼ぶ際は、敬意を示すために「貴院」、「御社」などと表現をします。履歴書等の書面に書く場合は「貴（き）」、面接等で話す時は「御（おん）」とつけるのが正しい表現です。
その際、病院の場合は「貴院」、施設の場合は「貴施設」、社会福祉法人の場合は「貴法人」、一般企業の場合は「貴社」などと使い分けます。

例文1. ＜生意気＞
→自己主張が強く、率直に自分の意見を述べる人のケース

自分の意見は率直に発言するタイプです。これまでも、主任や師長の指示に従いながらも、必要とあれば患者様やチームのために一石を投じたことがあります。生意気ととらえられることもありますが、職場改善やスムーズな看護につながったこともありました。責任感の強さを活かして、地域がん診療連携拠点病院である貴院の発展に貢献したいと思います。

例文2. ＜詮索好き＞
→聞き上手で患者様とのコミュニケーションが得意な人のケース

高齢の患者様と会話をすることが大好きです。聞き上手と言われることも多く、患者様やご家族からは「つい話をし過ぎてしまう」「聞いてくれてすっきりした」と喜ばれることもあります。貴ホームでも、この聞き出す力を活かして、なぜ今の症状が出ているのか、認知症の周辺症状が出る理由などを聞き、看護に役立てていきたいと思います。

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例文3. ＜他人に厳しい＞
→仕事に対して、自分にも他人にもストイックな人のケース

患者様の命や健康に携わる看護師である以上、どんな仕事でもきっちり行うべきだと考えています。前職では、患者様の身体の中に直接入るスコープの洗浄など器具の取り扱いは特に慎重に行い、他の看護師の仕事が雑だと注意するなど、他人に厳しい分、自分にはそれ以上に厳しくしてきました。専門分野を極めたいとの思いから、内視鏡技師の資格も取得。ぜひこの経験を貴院でも役立てていきたいと思います。

例文4. ＜おせっかい＞
→患者様の様子が気になり、つい世話を焼いてしまう人のケース

困っている患者様を見たら、黙ってはいられないタイプです。おせっかいかもしれませんが、症状の重症化を防ぐことにもつながるため、看護師としては適していると思います。これまでも、患者様から「気づいてくれてありがとう」と言われたことがありました。「患者様の気持ちを思いやる医療」を理念とする貴院にて、力を発揮していきたいと思います。

例文5. ＜消極的＞
→消極的だが、周囲の人の意見を取り入れることが上手な人のケース

自分を出すことは苦手ですが、その分、周囲の人の意見を聞き、取り入れていくことが得意です。集団の中では潤滑油のような役回りを担うことが多く、円滑にケアができるように心がけてきました。貴院の整形外科においても、医師・看護師・理学療法士らとの間をつなぐ潤滑油となり、患者様のADL向上を目指す手助けをしていきたいと思います。

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例文6. ＜自信がない＞
→慎重で確認作業をしっかり行う、心配性な性格の人のケース

自分になかなか自信が持てず、心配性なタイプです。しかしその分、慎重で確認作業は怠らないため、正確なケアができると思っています。少しでも自信を持てるように勉強は欠かしません。その結果、「小児アレルギーエデュケーター」の資格も取得しました。ぜひ、貴クリニックでもこれまでの経験と資格を活かしたいと思います。

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例文7. ＜八方美人＞
→高齢者や子どもなど、さまざまな人に合わせることができる人のケース

大家族の中で育ったため、泣くことが多い小さな患者様や、気難しい患者様など、様々なタイプの患者様に合わせられることが強みです。誰とでもすぐに打ち解けられるので、八方美人と言われることもありますが、多くの患者様に接することが必要な看護師の仕事には向いていると思っています。地域の中核病院である貴院でこれまでの経験を活かしていきたいです。

例文8. ＜ことなかれ主義＞
→円滑に業務が進むように協調性を大事にする人のケース

周囲からは、自己主張が強くない分、協調性があると言われています。チームの歩調が乱れると、患者様のケアにも影響が出るため、円滑に業務が進むように心を配ってきました。一歩引いて、客観的に全体を見ることで、問題発生時は冷静に対応することもできると自負しています。夜勤専従看護師として、1日でも早く戦力になれるよう頑張ります。

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例文9. ＜疑り深い＞
→情報やデータはしっかり自分で確認したい人のケース

懐疑的な性格で、情報は鵜呑みにせず自分で確認しないと気が済まないところがあります。しかし、一度疑うことで本当に正しいかを精査することができるため、前職では「〇〇さんが確認してくれたのならば信頼できる」と評価されることもありました。検査項目も多い循環器科では、この慎重な性格を活かせると思っています。

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例文10. ＜保守的＞
→保守的で着実に仕事を進める人のケース

冒険はしないぶん、ひとつひとつの仕事を着実に進めることを第一に業務にあたってきました。保守的で慎重な性格ですが、命を預かる医療の現場においては、プラスに働いていると思います。真面目でコツコツ実績を積み、決められたことは忠実に守ります。「患者様の立場に立った医療」を理念とする貴院でも、安心・安心を第一にケアを行いたいと思います。

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＊以下のページで、志望動機・自己PRや、履歴書・職務経歴書の上手な書き方をご紹介しています

→「志望動機・自己PR」の書き方の基本

→履歴書の書き方　「項目別の記入方法」

→職務経歴書の書き方　「基本と準備」