採用担当者が履歴書・職務経歴書の中で最も重要視する項目のひとつは、「志望動機」です。あなたの仕事に対する熱意や取り組み姿勢が伝わる文章を心がけましょう。
ここでは、<外来、救急、一般病棟、療養病棟などの業務内容別に志望動機の例文をご紹介。自分が希望する勤務スタイルの文例を参考にして、あなたの熱意や魅力が伝わる志望動機を作成してください。

＜注意：「貴」と「御」の使い分けについて＞
志望動機などで相手方を呼ぶ際は、敬意を示すために「貴院」、「御社」などと表現をします。履歴書等の書面に書く場合は「貴（き）」、面接等で話す時は「御（おん）」とつけるのが正しい表現です。
その際、病院の場合は「貴院」、施設の場合は「貴施設」、社会福祉法人の場合は「貴法人」、一般企業の場合は「貴社」などと使い分けます。

例文1. ＜外来（内科）＞
不安な気持ちで来院する患者様をフォローしたいと考えている人のケース

→一般病院の外来（内科）看護師を希望

内科病棟に5年間勤務。その中で、痛みや治療法に不安を抱える患者様を多く目にしてきました。私の子供も病院が苦手でいつも泣いてしまいます。その度に、声をかけたり絵本を読んで、不安で怖い気持ちが少しでもやわらぐようにしています。患者様にも、自分の子供に接するような気持ちで、前向きに治療を受けて頂けるよう、外来看護師として力を尽くしたいと考えています。

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例文2. ＜救急外来＞
若いうちにさまざまな経験を重ね、スキルアップしたいと考える人のケース

→ハードだがやりがいある救急外来を希望

緊急外来は、診療科をまたいだ幅広い知識や、即時の対応・行動力が求められると考えています。体力的にも精神的にもハードであることから、若い20代のうちに経験しておきたいと考えました。現在は循環器科に勤務。心臓マッサージの経験も多く、AEDの取り扱いには慣れているので、救急の現場でお役に立てると思います。

例文3. ＜外来（外科）＞
さまざまな外来の経験を積みたいと考える人のケース

→外科の外来を希望

3年間、内科の外来看護師として勤務した後、現在は整形外科の外来で働いています。診察介助が主であった内科に対し、整形外科では処置室で患者様のケアも担当。同じ外来でも、診療科によって全く違うスキルが必要であることを痛感しました。さまざまな外来の経験を積み、スキルアップしたいと考え、地域で定評のある貴院の外科外来を志望致しました。

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例文4. ＜救急外来＞
看護学生の時から興味があった救急外来に転職したいケース

→迅速さと的確な判断が求められる救急医療が希望

看護学生の時から、救急医療に興味がありました。今は病棟勤務ですが、救急外来から病棟に移る患者様と接する機会もあります。的確な処置が命を救う事例を多く知るにつれ、救急外来で働きたいという思いがさらに強くなりました。救急外来は瞬時の判断と行動力が必要だと思います。未経験での挑戦ですが、周囲の皆様に迷惑をかけないよう尽力します。

例文5. ＜外来（眼科）＞
家庭との両立を考えている人のケース

→残業が少ない眼科クリニックでの勤務を希望

前職は総合病院の外科外来です。さまざまな症例を知ることができましたが、残業が多く家庭との両立に悩むこともありました。貴クリニックを志望したのは、残業が少ない単科の専門医ということもありますが、母が失明しかけた緑内障の早期発見に力を注いでいると聞いたからです。外科外来で培ったスキルを活かし、患者様の目の健康に貢献していきたいと考えています。

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例文6. ＜一般病棟（内科）＞
以前に経験のある内科に転職を考える人のケース

→一人ひとりと向き合える内科病棟の看護師を希望

4年間、内科病棟に勤務後、外科病棟に移動になり、今年で3年目となります。外科病棟では、手術で健康を取り戻す患者様の姿にいつも元気づけられていますが、患者様とゆっくり向き合え、時にはターミナルケアにも関わる内科病棟の方が、自分に適していると考えました。外科・内科両方の知識を活かし、即戦力として力になりたいです。

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例文7. ＜精神病棟＞
心のケアに興味がある人のケース

→精神病棟への勤務を希望

前職は内科病棟勤務でした。症状が落ち着かない患者様の中には、気持ちを吐露して頂くことで症状が改善する例も多くありました。心と体には深い関係があると実感したことが、精神病棟への転職を志したきっかけです。現在、産業カウンセラーの資格取得を目指し勉強中です。カウンセリング技術を磨き、一人でも多くの患者様の力になりたいです。

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例文8. ＜療養病棟＞
患者様の心に寄り添う看護をしたいと考える人のケース

→患者様とじっくり向き合える療養病棟を希望

5年間、外科病棟で勤務。迅速さや即座の判断を求められる環境は得るものも多かったのですが、患者様とゆっくり向き合えないことに物足りなさを感じていました。私は人の話をじっくり聞き、時間をかけて関係を構築していくのが好きな性格です。じっくりと患者様の心に寄り添う療養病棟は向いていると感じ、貴院での勤務を希望いたしました。

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例文9. ＜一般病棟（整形外科）＞
患者様の回復がわかり、やりがいを感じる診療科目への転職を考える人のケース

→患者様の回復具合がわかる整形外科の病棟を希望

整形外科の病棟を志望したのは、患者様の回復が目に見えてわかり、やりがいが感じられると思ったからです。現在、救急外来に勤務していますが、事故で来院した患者様が整形外科に入院後、段階を追って回復していく様子をよく見ています。整形外科は未経験ですが、経験豊富な先輩方から多くのことを学び、一日も早く戦力になりたいと思います。

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例文10. ＜療養病棟＞
生活の質を重視したケアを行いたいと考える人のケース

→緩和ケアに力を入れる療養病棟の看護師を希望

大学病院の内科病棟で6年間勤務。末期がんの患者様が多く入院していたことから、緩和ケアに興味を持ちました。緩和ケアは痛みを和らげるだけではなく、精神的サポートも必要であると思います。貴院は緩和ケアに音楽療養を取り入れていると聞いています。音楽療養には様々な効果があると聞いたことがあり、興味を持っていました。音楽の力を活用した看護でQOLを重視したケアを行っていけたらと考えています。

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＊以下のページで、志望動機・自己PRや、履歴書・職務経歴書の上手な書き方をご紹介しています

→「志望動機・自己PR」の書き方の基本

→履歴書の書き方　「項目別の記入方法」

→職務経歴書の書き方　「基本と準備」