ここでは、看護師が履歴書を書くときの基本的なマナーや、やってはいけない行動をお伝えします。これまで気付かなかった自分のマナー違反やマイナス要素に気づけるかもしれません。

履歴書を書く前の準備と、基本マナー

履歴書を作成する前の心がまえ

履歴書は、たった一枚の用紙とはいえ、その人そのものを表します。学歴、職歴、資格、志望動機、写真…あなたに関するさまざまな要素がギュッと凝縮したもの。

また多くの履歴書を見てきた採用担当は、履歴書を見るだけで、書いた人がどんな人か、だいたいわかると言います。履歴書から「仕事への取り組み姿勢が垣間見える」のです。

・ルールにのっとって正しく書かれているか?
・丁寧に書かれているか?
・見る人の気持ちになって書かれているか?

これらは、着任後の仕事ぶりにもつながると言います。

つまり、マナーを守った履歴書は、それだけで採用担当に対するアピール材料にもなり、マイナス材料にもなるということ。

履歴書は、他の病院やクリニックへの転職時だけでなく、介護業界や一般企業など医療と異なる業界にも使用します。もちろん、派遣会社に登録をするときにも必要。

基本的な履歴書の書き方やマナーを知っておけば、後々まで役に立ちます。ぜひここで基本を押さえておきましょう!

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履歴書の作成に必要なもの

履歴書を作成するために、次の5つのものを用意しておきましょう。

1)履歴書
市販のものか、当サイトからダウンロードしたもの。応募先の会社で形式に指定がある場合はそれに準ずる。

履歴書のフォーマットはこのページからダウンロードできます。

2)黒いボールペンか万年筆
3)シャチハタ以外の印鑑(履歴書に押印欄がある場合)
4)証明写真
5)資格を証明する書類

履歴書作成のNG行動

履歴書作成時にこんなNG行動はしていませんか? 採用担当者の評価を下げてしまうこともあるので注意しましょう。

誤字・脱字を修正して提出する

photo01最近は、パソコンで履歴書を作成することも一般的になりつつあります。多くの場合、パソコンでも特に問題はありませんが、手書きで丁寧に書かれた履歴書のほうが、自分のやる気と個性をアピールしやすい面があります。特にキレイな字の人はポイントアップ!

ただし、手書きは書き損じに注意が必要です。間違ってしまった場合、そのまま訂正を加えて使用するのはNG。修正テープや二重線で消すことはせず、必ず新しい履歴書に書き直すようにしましょう。例えば、「看護師免許」のところ、「看護士免許」と記載してしまった場合、一文字だけ修正テープで直すのではなく、新しい用紙に書き直しましょう。

黒のボールペンではなく、鉛筆や黒以外のペンで記入する

photo02ビジネスの場では、正式な書類に鉛筆書きはNGです。容易に修正できる鉛筆書きの書類は信頼性に欠けるためです。
ペンの色は、青やブルーブラックであれば、正式な書類として通用するため、問題ないと考える採用担当もいます。しかし、日本で青インクを使用する人が少なく見慣れないために、マナー違反と勘違いされてしまうリスクがあります。黒の方が無難でしょう。
また、強調したい箇所に色ペンやマーカーを使用する人もいますが、これもNGです。

手書きの履歴書をコピーして使いまわす

photo03手書きした履歴書をコピーして使いまわすことも避けましょう。同じ履歴書を複数の応募先に提出していることが、あからさまにわかってしまいます。
採用担当者は、採用しても本当に自分のところで働いてくれるか、心から自分のところで働きたいと思っているのか分からない…と思ってしまいます。

証明写真を貼らずに提出する

photo04忙しくて写真を撮る時間がなかった、お金がもったいない、などの理由で証明写真を貼らずに提出する人がいます。これは、絶対NGです!

書類選考がなく、面接に直接履歴書を持参する場合などは、「どうせ面接で顔を見ながら話をするんだから不要では?」と思うかもしれません。しかし、多くの場合、採用に関わる人は複数います。当日の面接官以外にも、多くの関係者が履歴書を見る可能性があるのです。
証明写真がないと、他の関係者が採用を躊躇する可能性がありますし、マナー違反とも感じるでしょう。
必ず貼るようにしてください。

証明写真の撮り方はこのページで詳しく紹介しています。

空欄をつくる

photo05すべての項目に対し、空欄は避けましょう。相手に「書き忘れた?」「手を抜いている?」と思われてしまうかもしれません。
履歴書すらしっかり書けないなら、実際の看護業務を安心して任せることができないと思われてしまう可能性も。すべての項目を埋めるよう意識してください。

 

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