転職の際に、履歴書と共に必要になるのが、職務経歴書。看護師としての自分の経験や実務能力をアピールできるものです。けれど、書き方を間違えてしまうと、かえってマイナスな印象を与えてしまうことも。
ここでは、あなたの経験がしっかりと伝わる職務経歴書の上手な書き方をレクチャー。職務経歴書の基本マナーや、やってはいけないNG行動などをご紹介します。パソコンで入力できるフォーマットも無料ダウンロードできます。

職務経歴書は何のためにあるの?

職務経歴書は、実際にどんな仕事をしてきたのか、何ができるのかを、採用担当者に知ってもらうための書類です。

職務経歴書を求める事業者は、応募者の実務経験やスキルを詳しく知りたがっています。つまり即戦力として求めている場合が多いのです。あなたの実力をアピールするチャンス!これまで積み重ねた経験や得意な看護技術を存分にアピールし、自分を売り込みましょう。

また、職務経歴書の作成は、自分自身を再発見できるチャンスでもあります。経歴や得意な分野を書きだしていく中で、自分の強みを確認したり、知らなかった自分に気づくことができます。書いているうちに、自己PR・志望動機なども明確になってくるので、自信を持って履歴書に記入し、面接で受け答えができるようになります。

なお、応募先や雇用形態などによっては、職務経歴書の提出が必要ない場合もあります。求人情報の応募要項を確認し、不明な場合は問い合わせてみましょう。もし職務経歴書の提出が必要ない場合でも、アピールできるキャリアがある人は、用意した方が良いでしょう。

職務経歴書事前準備

用紙・形式はどうすればいい?

職務経歴書の形式は基本的に自由。ここでは代表的な2種類を参考にご紹介します。

履歴書は定型のフォーマットがあり、仕事・雇用形態問わず使用されるため、多くの人が一度は見たことがあるでしょう。

ですが、職務経歴書は、基本的に職務経験のある人だけが作成する書類。新卒者は作成しません。「今回が初めての転職で…」という人は書いたことがなくて当然。また「今まではバイトや派遣が多くて」という人であれば、書く機会がなかったかもしれません。いままで見たことも作ったこともない書類を、自由な形式で作って、と言われると、かえって迷ってしまいますよね。

ここでは、職務経歴書の基本形として、「編年式」「キャリア式」の2種類の作り方をご紹介。あなたのキャリアに合わせて、どちらか、自分に合ったものを使ってください。どちらも、作成用のフォーマットがダウンロードできます。

以下のボタンから、職務経歴書のフォーマットがダウンロードできます

●経験の少ない人におすすめな<編年式>
これまでの職場や仕事内容を、古いものから順に書いていく形式です。職務経験が少ない人や、複数の業種で多様な職務を経験した人におすすめです。どういう歩みで経歴を積み重ねてきたのかが、一目で分かるメリットがあります。

経験の少ない人向け<編年式>の書き方は、ここでさらに詳しく紹介しています。

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●経験豊富な人におすすめな<キャリア式>
これまでの経験を、業務内容や職種ごとにまとめて記載する形式です。専門性のある仕事をして長くキャリアを積んできた人におすすめです。アピールしたい部分を強調して書くことができ、長くなってしまう経歴がコンパクトに分かりやすくなるなどのメリットがあります。

経験豊富な人向け<キャリア式>の書き方は、ここでさらに詳しく紹介しています。

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職務経歴書の作成に必要なものは?

職務経歴書を作成するために、次のものを用意しておきましょう。

1)職務経歴書のフォーマット
当サイトからダウンロードしたものや市販のもの。応募先から、形式や項目に指定を受けている場合はそれに準ずる
2)パソコンで作成する場合は、エクセルやワードなどの書類作成ソフト
3)手書きの場合、黒いボールペンか万年筆

4)資格情報や過去の職務を確認・参照できる書類

Q.手書きとパソコン、どちらで作るべき?

A.職務経歴書はパソコンで作成するのが主流です。情報量の多い職務経歴書を、手書きで見やすく作成するのは難易度が高いもの。担当者にしっかり見てもらうためにも、パソコンでの作成をおすすめします。
もし手書きで作成する場合は、市販の職務経歴書の用紙を利用したり、見出し部分は大きくするなど、少しでも見やすくなる工夫をしましょう。

こんな職務経歴書は、担当者に嫌われる!

うっかりやってしまいがちなNG行動をご紹介。採用担当者や面接官の評価を下げてしまわないよう、注意しましょう。

誤字・脱字を、修正ペンなどで直して提出する

手書き記入で間違ってしまった場合や、パソコンで作成し出力してからミスに気付いた場合、修正液などで直す人がいますが、これはNG!
修正液、修正テープはもちろん、二重線で消すのもNGです。
必ず新しい用紙に書き直すようにしましょう。

例えば、「看護師免許」と書くべきところを、「看護士免許」と記載してしまった場合、一文字だけ修正テープで直すのではなく、新しい用紙に書き直しましょう。

あれも、これもと盛り込んで、4枚以上のボリュームになる

職務経歴書はA4サイズで1~2枚というのが一般的。長くても3枚までに留めましょう。
ページ数が多いと、全ページに目を通してもらえなかったり、本当にアピールしたい部分を読みとばされてしまう可能性があります。
本当に伝えたい大事なポイントを詳しく記載し、それ以外はシンプルにまとめましょう。

上手にまとめられず、長文で書いてしまう

文章がひたすら続く作文のような職務経歴書は、読むのが大変。採用担当者にとって、あまり印象がよくありません。
読む最中で採用担当者の集中力が切れてしまい、きちんと理解してもらえない心配もあります。
下記のように工夫して、見やすく簡潔にまとめましょう。

工夫のポイント
・箇条書きにする
・見出しをたてる
・見出しは文字のサイズを大きくする
・大事なポイントは、太字や下線などで強調する
・表にする

履歴書とほぼ同じ内容を書いてしまう

職務経歴書は、過去に経験した職務内容をじっくり伝えるための書類です。作成が面倒だから、どう作ったらいいかわからないから、と、履歴書の経歴に少し言葉を足しただけのような内容はNG。それでは、わざわざ別に提出する意味自体もありませんよね。
担当科目名や、職種名だけでなく、具体的な業務の内容をわかりやすく書くようにしましょう。

業界用語や専門用語を多用して作成する

業界の専門用語は、他の業界の人にはよく意味がわからないものです。同じ医療・看護業界での転職なら構いませんが、介護施設や企業など、異業種へ転職する場合は、難しい専門用語はNG。誰にでもわかる言葉に変えて記載してください。

プリセプター → 新人看護師の教育担当
コメディカル → 医師以外の医療従事者
ステート → 聴診器
アレスト → 心停止
VF → 嚥下造影検査

 

 

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